Road Side Lights - 路傍のともしび吹雪の最北の夜道を走っているとき、雪の壁が視界に広がっていた。何処が道路の端かわからず勘をたよりに進んでいるとぽつんと光が見えた。よく通る道で、道端にある自販機は覚えていたが、ようやくそこで自分の位置を知ることができた。郊外では自販機は道しるべにもなっている。自販機は、意志を持たないただの機械であるが、光が満ちている街中でも、人通りのない郊外でも、自販機はひときわ輝き存在感を示している。夜遅く仕事の帰り道に自販機の明かりを見つけて、ほっとした気持ちになったのは私だけだろうか。街中でも郊外でも至る所に設置されている自販機を見ると、日本の治安の良さも見えてくる。海外では考えられないことだろう。過剰なまでに光、過剰なまでに設置されている自販機の光景は日本の今を良く表している。しかし、当たり前な日々が突然消えた今回の震災で今までの全てが問われている。自販機の照明が消え、その存在感は少し薄まってきた。今までの過剰な生産や過剰な消費が見直される今、自販機もその対象となるだろう。これからも自販機を通して日本の今を見つめて行きたい。
Process Statements
Road Side Lights - 路傍のともしびcameras/ Nikon D700、F6 、 Mamiya RB67prints/ゼラチンシルバープリント、デジタル・アーカイバル・プリント